注目の健康情報 No.46
長寿菌がいのちを守る!(3)~加齢とともに腸内環境は悪化の傾向!

掲載日:2017年03月01日

加齢とともに腸内環境は悪化の傾向!
人の腸内細菌は、腸の粘膜層をびっしりと埋めつくすようにして棲みついています。その様子は、顕微鏡で覗くとお花畑(フローラ)のように見えることから、「腸内フローラ」という美しい名がつけられました。
 腸内フローラは、年齢とともに変化していきます。離乳食を食べ始める前、母乳やミルクを飲んでいるころの赤ちゃんは、腸内細菌の60~90パーセントもがビフィズス菌です。そのあと離乳食を食べ始めると、成人と同様の腸内フローラへと変化します。
 20代くらいでは、ビフィズス菌が22~25パーセント、悪玉菌のクロストリジウムが10~12パーセントほどになっています。もう一度大きな変化が訪れるのは50代のころ。ビフィズス菌の割合が5~8パーセントに激減し、クロストリジウムは減らないため、悪玉菌のほうが優位になってしまいます。
高齢になると、〝悪玉菌優位〟の傾向はさらに強くなります。これには、「高齢者は腸の働きが弱まる→便秘をしやすくなる→便秘によって悪玉菌が増える→悪玉菌の影響で腸が老化する」――という悪循環もかかわっています。

100歳でも元気な人には「長寿菌」がいっぱい!
ここで、はじめに紹介した〝健康長寿者〟のことを思い出してください。野菜や海藻を中心に食物繊維の多い食事をし、毎日、身体を動かして足腰を鍛えている人は、100歳を超える高齢になっても〝悪玉菌優位〟にはなっていないのです。それどころか、腸内細菌の60パーセント前後を「長寿菌」が占めています。
 皆さんの腸内細菌の元は、生まれるときに母親からもらった腸内細菌です。そのため、母親の体質を腸内細菌とともに受け継ぐことがありますが、それは成長するにつれて変化していきます。どう変化するのかを左右するのは、「何を食べるか」です。「運動」もかかわってきます。長寿菌いっぱいの腸内環境でいるためには、どんな生活をすればよいのか、次回詳しくみていきましょう。
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