注目の健康情報 No.45
長寿菌がいのちを守る!(2)~“長寿”と“健康長寿”

掲載日:2017年03月01日

“長寿”と“健康長寿”
健康寿命とは、医療や介護に継続的な依存をせず、自立した生活ができる期間をいいます。2010年の厚生労働省の資料によると、平均寿命と健康寿命の差は、男性9.1年、女性12.7年。その期間は、自立して生活することができない不健康な状態なのです。日本は、WHO(世界保健機関)加盟国の中で一番の長寿国ですが、これからの目標は、平均寿命と健康寿命の差が少ない、「健康長寿国」になることでしょう。

長寿菌が健康長寿のカギを握る!
さて、「健康長寿者の腸には、ある種の腸内細菌がひじょうに多い」と述べましたが、その菌の名前は、「大便桿菌」と「大便球菌」。聞きなじみはないと思いますが、どちらも「酪酸」という物質をつくる「酪酸産生菌(酪酸菌)」です。大便桿菌は学名をフェイカリバクテリウムと大便球菌は学名をコプロコッカスいいますが、なじみやすいように私が直訳して名づけました。「桿菌」とは、さおのような棒状の腸内細菌で「球菌」は丸い形状の腸内細菌です。
そしてもう一つ、健康長寿者に多いのは、善玉菌の代表である「ビフィズス菌」です。腸内のビフィズス菌は、通常は加齢によって減少していくのですが、健康長寿者の大便からは、平均値よりはるかに多いビフィズス菌が見つかっています。
私はこれらの菌……「大便桿菌」「大便球菌」「ビフィズス菌」のグループを総称して「長寿菌」と呼ぶことにしました。健康長寿地域に住んでいる元気なお年寄りの大便サンプルを調べると、長寿菌の割合が60パーセント以上占めています。逆の見方をすれば、腸内細菌の60パーセント近くを長寿菌が占めていれば、健康長寿を達成できる可能性が高いといえます。
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