注目の健康情報 No.29
全身をめぐる血液の中の免疫細胞

掲載日:2016年07月01日

ヒトの免疫を担っている器官は胸腺のほか、リンパ管、リンパ節、骨髄、腸管などがあり、それぞれに免疫細胞が存在している。

次に、血液の中の免疫細胞を見ていこう。

血液の中の免疫細胞はどこからやってくるのか?

正解は骨髄だ。骨髄では「造血幹細胞」が作られ、これが血液内の免疫細胞がもとになっている。造血幹細胞は赤血球、白血球、血小板など血液を作り出すモト。骨髄の中で盛んに細胞分裂をおこない、分裂を繰り返しながら成長していく。その中から、あるものは赤血球に、またあるものは白血球にと成長していくのだ。赤血球は体内に酸素を運ぶ役割、血小板は出血を止める役割、そして白血球が免疫を担う。

この白血球が集まった細胞群は、その形や数により、個性豊かな働き方をし始める。

これらの白血球の細胞群が、どのようにして身体を守っているのかを少し説明したい。

身体のなかに細菌やウイルスが入ってきたら、まず敵を食べる係りがすばやく退治にかかる。先発部隊が退治しきれないときや、敵を取り逃がしたときは後発部隊が出動する。

一方、先発部隊から敵の情報を得た細胞は、敵を殺す役割の細胞を呼び出し、ウイルスや病原体に感染した細胞を殺す。また別の細胞は異物に抵抗する抗体を作り、敵の動きを抑え込む。

先発部隊は敵を次々と倒しつつも、後発部隊である細胞の働きを活発にすることもできる。逆に後発部隊の細胞は先発部隊に敵の情報を送り、先発部隊の攻撃を高める。つまり、相互で補完し合っているのだ。

このように波状攻撃で徹底して身体にとって毒になるものを攻撃していく。

私たちは普段、こういった戦いが繰り広げられていることを意識することはないが、無意識のうちに血液(白血球)がしてくれているのかと思うと、生命の神秘を感じずにはいられない。
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