注目の健康情報 No.26
疫から免れる

掲載日:2016年05月09日

花粉症に代表されるようにさまざまなアレルギーは、体内の免疫に不具合が起きていることで現れる症状だということは広く知られている。

では、そもそも免疫とはなんだろう。

簡単にいえば身体全体で働く防御システムのことである。ウイルスや細菌、カビなど、身体にとって有害物質や病原菌が侵入したときに排除し、身体を正常な状態に保ってくれる。白血球に代表されるような細胞もあれば、臓器全体で異物を排除する免疫系と呼べるものもある。

ヒトは生きている間、さまざまな病気のモトを知らず知らずのうちに吸い込んだり飲み込んだりしている。インフルエンザのウイルスやカビ、花粉、最近では中国から飛んでくるPM2.5など、身体に悪さをするものが体内に入ってきたら、その毒を消すか、体外に出すことが必要となる。そのために、身体に入った敵を発見し、その敵に応じた攻撃・殺傷、排除をしているのだ。

免疫を語る上で基本的なことが「自己」「非自己」だ。

これは、身体にとって排除すべきものか否かを表す言葉で、身体に元々持っている細胞を「自己」と認識し、一方で外から入ってきたもの、元々持っていないものを「非自己」とする。

例えば、ウイルス、細菌、真菌といった微生物や、原虫、螺虫といった寄生虫などはもちろん「非自己」になるが、移植された他人の臓器も免疫にとっては「非自己」になる。この区別は厳格で、ひとたび非自己とわかるとたちまち峻別にかかる。臓器移植後に大きな問題となる「拒絶反応」が免疫作用で起きているのはよく知られている。
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