注目の健康情報 No.25
偶然の免疫実体験

掲載日:2016年05月09日

寒さもゆるみ、春が近づくうれしさとは反対に、多くの人が恐れている”花粉症”のシーズンがやってくる。いまや日本の人口の約25%、4人に1人が花粉症と言われ、「国民病」とまで呼ばれるほど大勢の人を悩ます症状だが、私も16年前までは花粉症に悩まされていたひとりだった。花粉が飛ぶ季節になると、1日に使う箱ティッシュは1箱で済まず、鼻の下は常に赤くヒリヒリとした痛みが続く。日課である犬の散歩から帰ってくると、マスクはくしゃみと鼻水でグショグショになってしまうほどで、毎年1月から長いときは5月まで悩まされ続けていた。しかし今は違う。2年間、ヨーグルトを500グラム毎日食べ続けたら、花粉症がスッキリ治まったのだ。割り増しで話しているのでは・・・と思われるかもしれないが、これは正真正銘本当の話なのである。

花粉症が軽減したのは偶然の産物だった。

50歳になるまで、私は、肉を愛し、お酒を愛する日々。飽食がたたり、体重は86kg超、ウエスト91cmというメタボ体型だった。さらに、220mg/dl未満が適正とされるコレステロール値が400mg/dlを超え、ついに健康診断で「要治療」を宣告されてしまった。

腸内細菌の研究で予防医学に貢献したいと宣言している人間が、メタボと高血圧で病気になるのはしゃれにならない。自らの研究テーマでもある「腸内環境改善」のため生活を一新し、ウォーキングを日課に一念発起。

食生活を野菜中心にし、乳製品も酸味も苦手なことから50歳まで食べなかったヨーグルトを毎日500g食べるようにした。2年間ヨーグルトを食べ続けた結果どうなったか。本来の目的だったコレステロールの値が下がって適性範囲に落ち着いた。そして、まったく想像も期待もしていなかった花粉症の症状軽減というおまけもついたのだ。

私は当時、研究所に来た、ある乳業メーカーの担当者に
「おたくのヨーグルトを毎日500g食べたら、花粉症が軽減したんだよ」
と話したところ、その担当者は
「まさかヨーグルトで花粉症がなおる?そんなこと信じられませんよ」
とつれない返事が返ってきた。当時はヨーグルトに整腸作用があることはわかっていたが、乳業メーカーの人間でさえ免疫効果があることまでは知らなかったのだ。

あれから18年。もちろん、いまも1日300~500gのヨーグルトをとる生活は続けており、この春も花粉症知らずのさわやかな春の日々を送った。
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