注目の健康情報 No.23
(23)食物繊維を多く含む野菜の効能

掲載日:2016年03月07日

 腸内の悪玉菌の大好物は、動物性脂肪やタンパク質を多く含む食品です。これらは腸内細菌によって利用され、アミン類や、脂肪を分解するために必要な胆汁酸を分解して、発がんを促進する物質に換えてしまうのです。最近の若い人たちの大好物であるハンバーガーなどのファストフードは、悪玉菌が好む典型的な食事といえるでしょう。
 一方、善玉菌の好物は食物繊維を豊富に含む野菜、海藻、豆類、きのこ類などです。食物繊維は腸にとって非常に重要で、不足すると腸内に便が長時間とどまって、悪玉菌の増殖を招くことになるのです。
 農林水産省の調査によると、一人当たりの年間の食肉消費量は、戦前と比べると10〜15倍以上に増加しているそうです。穀物、野菜、魚中心の伝統的な食事から、肉食中心の食事への変化は、日本人の腸内環境にも大きな影響を与えているのです。野菜に多く含まれる食物繊維が疾病の発症リスクを軽減・改善する機能が強調されるようになりました。
 我が国では1日約350グラム以上の野菜を摂ることが推奨されています。男女とも健康寿命第一位の長野県では、一日当たりの野菜の摂取量が男性で379グラム、女性で353グラムと報告されています。その結果、がんでの死亡率がもっとも低く、75歳未満における有業率が全国一高いのです。
 なぜ、毎食,野菜を摂ることが大切なのかというとよく噛んで食べることにより、満腹感が得られ、ストレスが緩和されること。油を使わなければ良質な低エネルギー食であること。さらに栄養素,色素成分が多く含まれているからです。もちろん,効能として、腸内のビフィズス菌・酪酸産生菌の増殖促進、腸内容物の増大化による排便促進、コレステロールの吸収抑制などが挙げられます。
 私は30代のころ、1日に1.5キログラムの牛肉を40日間食べ続ける実験を自ら率先して行いました。すると、肉食を続けることによって体に明らかな変化が現れてきました。体臭がどんどんきつくなり、皮膚が脂ぎってきました。
 肝心の便にも劇的な変化が認められました。黄褐色だった便は、次第に褐色から黒ずんだ色になり、40日目では黒褐色(タールのような)の便が出てきたのです。その臭いはきつく、腐ったような強烈な臭いを発したのでした。おそらく、そのときの腸年齢は70代に達していたに違いありません。
 私が行った肉食実験は多少大げさかもしれませんが、野菜をほとんど食べず、インスタント食品やお菓子など栄養が偏った食生活を過ごす人は、たくさんおられるでしょう。腸の老化にストップをかけて腸年齢を若返らせるために、バランスの良い食生活を送るように心掛けましょう。

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