注目の健康情報 No.21
(21)シンバイオテイクスで ウン知育を深め、ウンチを育て、出す力で、健康増進!(1)

掲載日:2016年02月01日

 いいウンチをつくることから始まるウン知育。さらにあと二つのポイントがあります。そうです。ウンチを育て、出す力をいかに発揮するかなのです。今回は「ウンチを育てる」についてお話します。

理想の大便を育てる
 人を含めて動物の体は、精子と卵子がドッキングして受精卵ができると、まず「内胚葉=腸」からつくられていきます。なぜなら、腸はお母さんからの栄養を吸収する臓器だからです。さらに、腸はわれわれの意思とは関係なしに独自に動いていることから、「セカンドブレイン=第二の脳」と呼ばれています。もし、われわれが眠っているあいだに腸が止まってしまったら、内容物が腐ってしまいます。腸の中身をわざわざ溜め込もうなどと考える人はいないでしょうが、自分がどんなことを考えようが、あるいは何も考えなくても、腸自身が溜め込まないように働き、水分や養分を吸収してくれているのです。
 この大事な腸の機能を低下させているのは、私たちの食生活、生活習慣および運動習慣です。理想の大便を育てるためには、理想的な大便の種類とバランスを維持し続ける必要があります。ここで注目されるのが「プロバイオティクス」なのです。プロバイオティクスとは、健康に有益な作用をもたらす生きた細菌=善玉菌、あるいは善玉菌を含む食品のこと。善玉菌の代表選手はこれまでも述べてきたとおり、ビフィズス菌や乳酸菌などの有用菌なのです。
 さて、ビフィズス菌や乳酸菌の機能は、その菌株ごとによって異なります。21世紀になってから、がんの予防、アレルギーの軽減、口腔疾患の予防、インフルエンザ感染予防、胃内ピロリ菌抑制と、われわれの健康に有益な数々のビフィズス菌や乳酸菌の菌株が次々に発見され、それにともなって機能性ヨーグルトの種類もグンと増えました。せっかくプロバイオティクス先進国に暮らしているのですから、各菌株の効果を知って、理想の大便を育てるために、自分の健康状態に合った乳酸菌を選ぶことが大切です。

シンバイオティクスが当たり前の時代!
 善玉菌優位な腸内環境を保つには、乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維などを積極的に摂ること。それが腸内細菌にとって良いということが、最近の研究でどんどんわかってきています。体に良い作用をもたらす生きた乳酸菌やビフィズス菌などが入ったヨーグルトのように、体に良い影響を与えてくれる食品を「プロバイオティクス」といいますが、それに対して、食物繊維などのように、自らがプロバイオティクスの栄養源となるものを「プレバイオティクス」と言います。プレバイオテイクスとはオリゴ糖などのようにその成分が明らかなものをいいます。食物繊維をプレバオテイクスという表現は不適切かもしれませんが、イヌリンやポリデキストロースなどの食物繊維成分もプレバイオテイクスです。
 その「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」を同時に摂取し、腸内細菌のバランスを整えることは「シンバイオティクス」と呼ばれます。「syn(シン)」というのは、「一緒に」という意味で、1995年に英国の微生物学者ギブソンによってつけられました。シンバイオティクスは、普段の食事でできます。例えば、ヨーグルトと食物繊維を一緒に摂ると、腸まで届いたプロバイオティクスは悪玉菌の活動を抑え、同時に腸壁を刺激して、排便を促します。この時プレバイオティクスは、プロバイオティクスのエサになり、腸内細菌のバランスを整えるわけです。食物繊維が豊富な食材と有益な働きが明らかな生きた微生物の併用こそ、『シンバイオテイクス』の真骨頂といえます。

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