注目の健康情報 No.20
(20)優れたプロバイオテイクスの効能

掲載日:2016年01月06日

Ⅲ)優れたプロバイオテイクスは、腸内環境や快便にいいだけではありません。ほかにも、さまざまな可能性と有効性を秘めています。
 プロバイオテイクスは腸内環境にいい影響をおよぼすことから、免疫力を高めます。腸には免疫細胞の約7割が集中しています。免疫力を高めるには、脳と腸がリラックスして正常な状態であることが大切とされ、その状態を保つためにも腸内細菌を善玉優位に保つ必要があるのです。ヨーグルトを食べて花粉症が治ったという話もここから来ています。
免疫力だけでなく、プロバイオテイクスは、病原菌の感染防止やビタミンの生成など、さまざまな働きがあることが研究でわかっています。さらに女性にうれしいのが、ビタミンB群の産生も多くなることです。プロバイオテイクスのお陰で善玉菌が増えることで産生も促進するのです。新陳代謝に深く関わるビタミンB群は、肌や髪、爪などを健康に保ち、ターンオーバーを正常にする働きがあります。ビタミンB群は体内に蓄積できないため、毎日摂取する必要があります。
Ⅳ) 美腸に大敵なのは
 たとえ「快調生活」を送っても、なかなか美腸になりにくいことがあります。そんなときは、暮らしを見つめなおしてみてください。次のような美腸にとってよくない生活を送っているからかもしれません。

■便秘
女性に多い悩みのひとつに便秘があります。便秘とは、排便が3日以上ない状態です。便秘は、腸内環境のバランスが悪くなっている証です。しかし、あまりに日常的になっているため、みなさん、その重大さに気づいていません。
 腸内環境がよくなれば便秘は改善されるはずです。しかし、ほかにも便秘の原因には、不規則な生活、ウンチをがまんする、ストレス、ダイエットなどがあるのです。こうした要因で、水分が必要以上に吸収され、硬いウンチになってしまうのです。この状態が長く続くと、腸内で腐敗が始まり、有害物質が発生します。この有害物質が腸壁から吸収され、さまざまな症状になって出てきます。肌が荒れる、体重が増える、冷える、顔色が悪い、クマができる、老けて見えるなど、女性にうれしくないことばかり。ひどくなると、自律神経を乱し、頭痛や吐き気などが起こることも。さらには、大腸がんなどの重大な病気になる可能性もあります。
「トイレに座れば自然にウンチが出る」という思い込みはやめ、「トイレに行ってウンチを出す」という意識を持つようにしましょう。

■ストレス
私たちは、仕事や人間関係、環境の変化などで大きな抑圧を受けるとストレスを感じます。それが自律神経に影響します。自律神経は、心臓を動かすなど、無意識に体を調節している神経です。
ストレスを感じて自律神経が乱れると、腸のウンチを出そうとする蠕動運動が弱くなり、さらには瞬間的に緊張で異常な蠕動運動が起きたりします。その結果、血流が悪くなり、内臓が冷えることになります。仕事や人間関係によるストレスの場合、その原因そのものを除くことは難しいでしょう。なので、散歩やストレッチ、ゆっくりとお風呂に入るなど、リラックスする時間を持つようにしましょう。ストレスを解消できる自分なりの方法を見つけてください。

■睡眠不足
 睡眠中は、ただ体を休めているだけではありません。さまざまなホルモンが働き、傷ついた細胞を修復し、さらに活性化しています。ゆっくりと睡眠をとった翌朝は、肌のはりや化粧ののりが違うはずです。それだけ、睡眠で皮膚の細胞が活性化されているからです。
 理想的な睡眠時間は7時間とされます。そして、同じ時間に寝て・起きるという規則正しいサイクルが重要です。睡眠リズムがバラバラだと、腸の動きもバラバラになり、腸内環境が悪くなります。
また、朝の起床時間が一定でないと、腸の蠕動運動を逃すことになり、排泄のリズムも狂い、便秘になりやすくなります。

■不規則な生活
女性が便秘になる大きな要因は、定期的に排便する習慣がないことです。「ウンチが出ないから便秘になる」のではなく、「定期的に出さないから便秘になる」ケースが多いのです。
排便をうながす蠕動運動は、1日に1~2回程度しか起きません。その蠕動運動が起きたときに、がまんをしてしまうと直腸が便意を伝えなくなってしまうのです。朝は蠕動運動が起きやすいのですが、通勤中だったり、出勤前の準備で慌しかったり、家族の世話などで、ゆっくりトイレに入る時間がありません。
こうした悪循環を断つには、規則正しい生活が大切です。朝は少し早く起きて、朝食後、排便する時間を設けるようにしましょう。

■運動不足
 ウンチを出すには、それを送り出すための筋力が必要です。運動不足でお腹まわりの筋肉が衰えると、送り出す力が弱まり、便秘になります。快便のためには、食事に気をつけて腸内細菌を増やすことも大切ですが、同時に腸腰筋を鍛える必要があります。できれば、毎日9,000歩は歩きたいものです。時間がないなら、一駅分を歩くとか、エスカレーターを使わずに階段を利用するなど、日常生活で意識して体を動かすのでもかまいません。また、ちょっとしたストレッチなどでも十分です。

■冷え
 若い世代、とくに女性に多いのが、冷え症。この冷えは、血液の循環をとどこおらせ、肩こりや痛みなどの症状として現れます。もちろん、腸にも影響があります。
 まず、冷えにより自律神経が乱れて蠕動運動が低下すること。次に、体温が低いために酵素が十分に働かず、消化・吸収が悪くなること。さらに血液の流れがとどこおり、腸の働きも悪くなること。どれも、腸内の働きを悪くし、便秘になりやすく、腸内環境を悪化させます。

■偏食
 2007年に世界がん研究基金と米国がん研究所が発表した『ザ・レポート』には、大腸がんのリスクを高める要因として、「肉の過食」「野菜不足」「運動不足」、そして「アルコール摂り過ぎ」の4つが挙げられました。
 肉は、悪玉菌を増殖させます。善玉菌は乳糖やブドウ糖がエサとなりますが、悪玉菌は主にたんぱく質がエサとなるのです。しかし、たんぱく質は人間の体をつくるのに必要不可欠な栄養素。肉を食べたからといってすぐに大腸がんを誘発するわけでなく、長い間、過剰に摂取することで腸内環境に影響を与え、それが大腸がんのリスクを高めるのです。
ことに若い人たちの動物性脂肪への嗜好は高まっています。女性でも最近は肉をよく食べるようになりました。さらに、スイーツを食べれば脂肪分と糖類もしっかり摂ってしまいます。
注意したいのが、外食やコンビニの食事です。手軽なので、ついつい利用しがちですが、糖類や脂質が多くなってしまい、食物繊維が不足します。朝食や夕食は家で食物繊維の多い食事を摂ることを心がけましょう。
 一方、「健康」という言葉も注意が必要です。「健康にいい」「若返る」といった情報に踊らされ、そればかりを食べるのもよくありません。これも、偏った食事=偏食です。ひとつの食品だけで、ダイエットが成功したり、病気が予防できたりするわけがありません。
理想的な食事は、さまざまなものを食べることです。肉も食べすぎなければ、良質なたんぱく質源となります。肉を食べた分、3倍の野菜を摂れば、腸内環境はいい状態に保たれます。要は量とバランスです。

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