注目の健康情報 No.7
(7) べんとおなら

掲載日:2015年5月29日

毎日コンピュータの前に座って運動不足、ストレスがたまって、タバコを吸う。食事といえば、高カロリーのスタミナ食。食事は簡単に、短時間、しかも食べる時間は一定していない……。ある製薬メーカーの調査によると、家族の中で最もトイレの後が臭いのは、「中高年の男性」との結果が出ています。オヤジ世代の80%の男性が、家族から「トイレの後が臭い」といわれると答えているのです。「オヤジは臭い」というけれど、本当に臭かったのです。
私は5年前まで、肉食が中心でした。現在は、野菜の多い食事に変えましたが、今までは家族からトイレの後は臭いといわれ、私の後には誰も入れませんでした。酒を飲んで、肉を食べて帰ってきた後など、しかもニンニクでも入っていようものなら、自分でも我慢しきれなかったのです。確かに臭かった。
ウンチの臭さのもとは、腸内のクロストリジウムやウエルシュ菌など、悪玉菌と呼ばれる細菌です。こうした細菌は、腸内に滞留する食物などに作用して、アンモニアやインドール、スカトールといった有害物質を発生させ、これが臭いの原因になるのです。
おならの臭さもまた、しかり。おならは腸内細菌が食物を分解する時に、発生するガスが外部にでたもの。成分の90%は、窒素や水素ガス、メタンガス、二酸化炭素など、無臭性のものですが、残り10%がウンチの臭いと同じ臭気ガスです。おならの臭さとウンチの臭さは同じものです。臭くなるのは、腸内で悪玉菌が優勢になり、有害物質を作り出しているからだなのです。
年齢を重ねると腸も老化するのです。腸の動きは老化すると鈍くなり、腹圧腹筋が弱くなると、腸管運動にも大きな影響を与え、悪玉菌が増え、善玉菌が減少し、腸内で腐敗物質がどんどん産生されてくるのです。そして若い時に比べて、ウンチのにおいがきつく、出る量も少なくなってきます。いわゆる「老人性さい便」といわれる細かい便になるのです。排便後、いつも残存感があって、すっきりしないことありませんか。
今までは「腸の老化は、加齢とともにやってくる」と思われていましたが、現在、若い人ほど腸が老化しているのです。働きざかりのサラリーマンのべんの臭さ、そして、実年齢と腸年齢が反比例している現実は、生き物としての危険信号なのかもしれません。おならが臭ければ病気を疑えと良く言われる所以です。

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