注目の健康情報 No.6
(6) 便秘解消の秘策

掲載日:2015年4月27日

下剤を使っても、2週間に1度しかウンチが出なかった女性たちに、毎日ヨーグルトを300グラム以上食べてもらったところ、ほとんどが1週間程度で、ウンチが出るようになったのです。便通だけでなく、腸内細菌の構成も大幅に変化し、悪玉菌のクロストリジウムなどが減って、善玉菌のビフィズス菌が増えました。
排便を促す腸のぜん動運動は、1日に1~2回程度しか起こらないのですが、せっかく便意が起こっても、そのときにウンチをしなければ、次第に直腸は便意を伝えなくなり、便意がない状態になってしまいます。また、十分な水分も必要です。力まずに出る健康なウンチなら、水分は80%。しかし、コロコロウンチは水分が60%以下です。通常なら、1日か2日で大腸を通過するウンチが、何日も大腸内にとどまっていたら、どんどん水分は吸収されて硬くなってしまいます。
しかしヨーグルトを食べると、乳酸菌やビフィズス菌が作り出す酢酸や乳酸が、腸を刺激してぜん動運動を活発にし、便通がよくなるというわけです。
便秘が深刻なのは、若い世代ばかりではなく、高齢者にとっても深刻な問題です。特に寝たきりや認知症(痴呆)の高齢者は、加齢による内臓器官の衰えで便秘が習慣化してしまいます。一度便秘になると食欲不振になり、出るものがなくなる悪循環に陥ってしまいます。そこで便秘の解消に、ヨーグルトや乳酸菌飲料、食物繊維豊富な食べ物の積極的な摂取が薦められるのです。 
埼玉県のある老人ホームでは、便秘のために自力で排便できない痴呆症の高齢者に、やむなく下剤を使っていたのですが、下剤を使うと1日10回以上排便し、しかも、下痢状態になってしまうのです。そこで、下剤と併用して1日に250グラムのヨーグルトを20日続けて飲んでもらったところ、10人中6人は排便の回数が減り、そのうち2人は半減するという結果がでたのです。さらに、普通の硬さまではいかないものの、全員、下痢が緩和されたというのです。高齢者、特に寝たきりや認知症の方の便秘は辛く、どうしても下剤に頼りがちですが、乳酸菌やビフィズス菌をもっと利用すれば、ご本人も介護者も、もっと快適でつらさの少ない毎日を送れるものと思います。
高齢化社会のわが国では、この課題は深刻です。ヨーグルトや乳酸菌の機能が全開する時代を迎えたのです。

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