注目の健康情報 No.5
(5)なぜ便秘するのか?

掲載日:2015年4月27日

調査によると、便秘で悩んでいる女性は48%、2人に1人の割合だそうです。ところで、便秘にはさまざまな種類があることをご存じでしょうか。朝なかなか起きられずトイレに行く時間がないため、平日は出さずに、週末に下剤を飲んで一週間まとめ出しをする「週末トイレ症候群」。ストレスのため便秘になり、1日に浣腸を5、6回使わないと出ないほどの「ストレス性便秘」。ダイエットしすぎの便秘、ウンチのもとにならないパンやお菓子などしか食べず、出すものがない便秘、子供たちにも4~5日に1度、ウンチをちびちび漏らす遺糞症といわれる便秘が多くなってきています。こうした便秘は、腸年齢の老化の端的な症状なのです。
便秘になると、吹き出物が出やすく、顔色も黒ずんでつやがありません。便が滞ると、大腸内の悪玉菌が有害物質を産生し、それが大腸壁から吸収されて全身の血中にめぐります。その結果、皮膚に常在する菌の活性を高めてしまうのです。また、大腸内にガスがたまり有害物質ができて体に悪い影響を与えるとともに、ますます、便秘がひどくなるという悪循環に陥るようにもなります。
とりわけ女性の場合、中学・高校のころから、朝食抜きや、ミニスカートで体を冷やしていると、当然、便意をもよおさなくなります。また「恥ずかしくてトイレに行けない」「行くと馬鹿にされる」という社会的な側面も、排便を我慢させる一因となっています。さらに、運動不足。若い人ほど運動不足で、腹筋・背筋が弱く、ウンチを排出する力がないのが現状です。食事をしても、出す力を持たないとウンチは出ないのです。
最後に便秘薬について解説します。便秘薬は大腸の水の吸収を阻害し、水分含量を十分に維持して便を出させます。いわゆる下痢状態を作ることで、腸管運動を活発化させるのです。また、運動不足や老化で腸管のぜん動運動が弱くなり、ウンチを押し出すことができない人を対象にした腸管に刺激を与える薬もあります。この種の便秘薬は、神経系統にも働くため、飲み続けると麻痺して効かなくなってきます。そうすると、ますます強い薬を飲み、腸管の運動を低下させてしまうことになります。
便秘薬には即効性がありますが、薬によって便秘を解消させる選択は、大きな誤りといえます。食生活で自分の便秘を解消する、あるいは、少しは軽減させる努力をしないと、便秘を促進する結果となります。便秘薬や便秘予防薬に慣れてしまうと、便秘はますますひどくなり、薬が効かなくなることを知ってください。

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